選手の育成における考えの変化

こんにちは

森保一監督のコメントのご紹介です。

コパアメリカでは、多くの若い選手たちが、年齢という垣根を跳び越えて、チリ、ウルグアイ、エクアドルと戦いました。
1試合目よりも2試合目、2試合目よりも3試合目と、試合を重ねるごとに、勇敢さを増していく選手たちを見て、思い出したことがありました。

それはコーチ時代に、ミシャさん(ミハイロ・ペトロヴィッチ)から聞いた言葉でした。


「若い選手を試合に出場させるなら、しばらく起用し続けること」


ミシャさんは、一度、チャンスを与えた選手が、その試合で期待に応えられなかったからといって、監督が次の機会を与えなかったら、その選手は自信を失ってしまう。

起用し続けることで、その選手は自信をつけていくことができると教えてくれました。

どの指導者も選手をデビューさせる、起用するタイミングというものは考えていると思いますが、ミシャさんの言葉が強く印象に残っていたから、自分もクラブの監督をしているときには、そうした過程を意識していたかもしれません。

ただ、日本代表を率いるようになった今は、自分の考え方は、少し変化しています。
たとえ、一度の機会だったとしても、その場に立つことが大切なのではないかと思うからです。

結果的に、プラスなことだけでなく、マイナスなことが起こったとしても、指導者はそこで切り捨てるのではなく、できなかったことはできなかったこととして、足りなかったところは足りなかったところとして、整理して選手に伝え、今後の成長につながるようにアプローチしていく。

それこそが大切なのではないかと考えるようになったからです。
選手の育成という視点において、理想としてはチャンスを与え続けることかもしれません。

でも、ポジティブだろうがネガティブだろうが、その経験を選手の次の成長につなげていけるかどうか。
そうしなければ、時代の流れが早い昨今において、タイミングそのものがなくなってしまうのではないかと、今は感じています。

以上

同じ目線を持つことの意味 ~森保一監督手記「一心一意、一心一向 - MORIYASU Hajime MEMO -」

ボール支配されながらも…

これからの育成年代指導についても… 色々と考えさせられる。

まだまだ、学びは続きます。

Nabe Enjoy Sports Labo.358
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