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zoom RSS 「サイドに開き過ぎるな」とは?

<<   作成日時 : 2014/02/10 23:52   >>

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「サイドに開き過ぎるな」とは?

ドルトムントに学ぶ「正しいミスの生かし方」


ある記事から…


以前 ご紹介させていただいたのですが…


ということで…


■ドイツNo.1を誇る育成力

2009年、興味深いレポートがドイツサッカー協会の指導者向け会報誌に発表された。
 
『So Tickt die U19 von Borussia Dortmund!(ドルトムントU−19はこう稼働する!)』

 このタイトルがつけられたレポートは当時U−19の監督を務めていたペーター・ヒュバラ氏が、

チームが採用しているプレーモデルや、実際に行っているトレーニングを図解付きで詳しく記述したものだ。

 
 ドルトムントの育成機関はブンデスリーガの中でもナンバーワンと言われている。

トップチームにはロイス、シャヒン、グロスクロイツ、シュメルツァーの4人がプレーしているし、

昨シーズンまで10番を背負ったゲッツェ(現・バイエルン)もアカデミーの卒業生だ。
 
 U−19の"総合プロデューサー"は2008年にトップチームの監督に就任したクロップだ。

クロップは自身のサッカー哲学を具現化するにはトップチームだけでなく、

下部組織からみっちりと鍛えていくことが必要だと考えたのだ。


実際にドルトムントU−19はトップチームと同じコンセプト、同じシステムでプレーしている。

ヒュバラ氏のレポートにも、ところどころトップチームのサッカーに通じる要素を見つけることができる。

U−19に関するものとはいえ、ドルトムントの哲学を知る上でこれほど有益な情報もなかなかないだろう。

 
 突出したタレントがいるわけではないのに、

2012−13シーズンのチャンピオンズリーグではスーパースター軍団のレアル・マドリードを打ち破り、

欧州2位にまで上りつめたドルトムント。

世界中からドルトムントの攻撃的なスタイルや攻守の切り替えのスピードに賞賛が集まるが、

当然ながらそこには日々の練習の積み重ねがある。

 世界のサッカー界を震撼させるドルトムントスタイルは、果たしてどのように作り上げられたのか。


■ゴールへの最短距離が最も速い道

「ゴールへの最短距離が最も速い道」という見出しとともに冒頭で紹介されているのが、ゴールへの意識付けだ。

以下は、ヒュバラ氏のレポートからの引用である。


「我々のコンセプトは"ゴールへの最短距離"と置き換えることもできる。

人によっては"縦方向のサッカー"と呼ぶ」


 ドルトムントのサッカーの代名詞ともいえるのが、

ゴール方向に矢印を描くように選手が並ぶ独特のシステム、通称"細長い4−3−3"だ。

ヒュバラ氏は"細長い4−3−3"を運用するうえでのポイントを解説している。


ゴールへの最短距離に向かっていには、

なるべく敵陣深くでボールを受ける状況を作り出さなければいけない。

したがって、3トップの両サイドの選手は典型的なウイングのポジションとは異なり、

基本的に"半分のスペース"でプレーする」


 サッカーのピッチの横幅は約68メートル。

通常、サイド攻撃を担うウイングの選手はなるべくサイドライン際でボールを受けることを求められる。

しかし、ドルトムントの場合、ウイングは攻撃時にサイドから中に絞らなければならない。


 ヒュバラ氏が"半分のスペース"と表現したのは、およそペナルティエリアの幅のこと。

レポートに掲載された4−3−3のシステムを見ると、ウイングがかなり中寄りにいることがわかる。


 ドルトムントのサッカーを実践するうえで、ウイングのポジショニングは重要な要素の一つだ。

最短距離でゴールに向かっていくのに、ウイングがサイドライン際にいたら攻撃に人数をかけることができない。


バルセロナではウイングの選手は「スパイクを白くしろ」と教育される。

スパイクを白くするというのは比喩表現で、

これはサイドラインの白線を踏むぐらいワイドなポジションをとれということだ。


 バルセロナのようなポゼッションサッカーでは、で

きるだけピッチを横に広く使ってパスコースを作り出すことが重視される。


しかし、ドルトムントではボールを保持することよりも、ゴールに向かうことが優先される。

次に、中盤の選手のポジショニングで重要なことがレポートには書かれていた。


「中盤の選手は縦に段差をつけるようなポジションをとらなければならない。

ピッチを横に5分割し、それぞれのゾーンにパスコースを作るために」



 この言葉を理解するには少々解説が必要だろう。

ドルトムントではピッチを大きく5つのゾーンに分けている。

自陣ゴールラインからペナルティエリアまでが「ゾーン1」、

ペナルティエリアからセンターサークル手前までを「ゾーン2」、

ピッチの中央を「ゾーン3」、

そして敵陣ゴールラインに向かっていくにつれ「ゾーン4」、

「ゾーン5」といった具合に。

 
 そして、ドルトムントでは中盤の選手たちが同じゾーン内でパス交換をすることを基本的に禁止している。

同じゾーン内で横パスをつないでもゴールへの距離は縮まらない。

そのため、「ゾーン3」に中盤の選手がいれば、

他の中盤の選手は「ゾーン4」へと上がって縦方向へのパスコースを作り出す


「また、ウイングと同様に、サイドバックもサイドライン一杯に張るのではなく、

数メートル中に絞ったポジションをとる」


 サッカーの試合を見ていると、

マイボールになったときにサイドバックの選手がスーッとサイドに広がっていくシーンをよく見かけるだろう。

相手のいないスペースでサイドバックがボールをもらうのは、

サッカーでは当たり前のシーンだが、

ドルトムントでは「サイドに開き過ぎるな」と教えている。
 
 サイドに開くことによってパスコースはできるかもしれないが、

セーフティな横パスはゴールに向かう時間を遅らせるだけ。

ドルトムントのサッカー哲学の根幹にあるのは、

あくまでもゴールまでの最短距離を目指すこと。

そのことはポジショニングから徹底されている。

つづく…

以上 なるほど…

いろんな考え方が… 

ということは…

数的優位 数的不利 数的同数


ピッチ上での、選手の目線で感じれる現象は…

その中での、判断を促しながら…

感じれてるか? と… 

その先に、どうしたいのか?

アイデアを持ちながら… 近くを見てのアイデア? 遠くを見てのアイデア?

もっとも大切な… ゴールをすることを意識してのアイデア?

魅了するプレーとは? 機械的なプレーではないし…



■ミスは許されなければいけない

 ドルトムントのコンセプトである"縦方向のサッカー"をするために必要不可欠なものは何だろうか? 

ロイスのようなスピード? フンメルスのようなパワー? シャヒンのようなテクニック?
 
 どれも大事であることに間違いはない。だが実は、ここに挙げた中に正解はない。
 
「最も大事なのは"勇気"だ」

 ヒュバラ氏は言う。

ドルトムントの縦に速いサッカーはミスと隣り合わせだ。

ゴールに向かっていくパスは横パスを成功させるよりもはるかに難易度が高い。

また、積極的にドリブルで仕掛けていけばボールを失うこともある。

 
 高いレベルの選手が集まったトップチームでさえもミスがたくさん出るのだから、

育成年代でこのようなサッカーをすればミスが増えるのは当たり前だ。

だからこそ、「ミスの取り扱い方」には注意が必要だとヒュバラ氏は強調する。

 
「例えば、監督がタッチライン上で選手のミスに対して批判的に怒鳴り散らすようなら、

選手は速い攻撃に必要な勇気を失ってしまい、リスクをとれなくなってしまうだろう」

 ちょっとイメージしてみてほしい。

ボールを持った選手が前を向く。

前方にはFWの選手がいてパスを要求している。

自分の横にはフリーの味方選手がいる。

つまり、選択肢は縦パスor横パス。

縦パスは通ればチャンスだが、相手に奪われてミスになる可能性がある。

横パスを出せばチャンスにはならなくても少なくともミスにはならない。

 
 この場面でドルトムントの監督やコーチが褒めるのはどちらのプレーだろうか?

@縦パスを出したけどカットされてしまった

A横パスを出してちゃんと味方につながった

 もちろん正解は@。

ドルトムントのサッカーではコースが空いていれば、まず縦方向にボールを運んでいくのがコンセプトだ。

だから縦パスにチャレンジしたことは、結果的にミスになったとしても"良いプレー"になるのだ。

 
 Aはパスがつながっているのでミスには見えないかもしれない。

しかし、リスクをとらずに安全な選択肢をとったことで攻撃のスピードは遅くなる。

ドルトムントのコンセプトにおいては、ミスをしないために出した横パスのほうこそが"ミス"なのである。
 
 ドルトムントの育成組織ではミスを「成長のための産物」としてとらえている。

そのような育成方針があるからこそ、あれほどまでに大胆なサッカーができるのだ。

■最大の武器「ゲーゲンプレッシング」

 ドルトムントの名前を一躍有名にしたのが、

ボールを失った瞬間に前線から猛烈にプレスをかけてボールを奪い取る、

「ゲーゲンプレッシング」という守備方法だ。


「ゲーゲン」とは「反対」の意味を持っており、例えば反時計回りの「反」も「ゲーゲン」が使われる。


 そもそも、この守り方が「反対」と呼ばれるのは、

ドイツで一般的に用いられているディフェンスの方法と順番が「反対」だからだ。


ドイツではセンターバックの選手からマークの優先順位を決めるのが一般的だ。

センターバックが相手のセンターフォワードをマークしたら、

次はボランチがトップ下の選手のマークに付くといった具合に。

 
 まずは後ろの守備ブロックをしっかりと作って、それからプレスをかけていく。

これが普通だと考えられているので、

前線の選手が優先順位を決めてプレスをかけていくやり方は

普通の逆=つまり「ゲーゲン(反対)」と呼ばれるのだ。

 
 この守備戦術は2008年にクロップが監督に就任してからチームに持ち込まれた。

当然、下部組織でもゲーゲンプレッシングは"必修科目"となっている。

ヒュバラ氏はレポートでも「ゲーゲンプレッシング」という単語を用いて説明している。

 
「自分たちのボールロスト時のオーガナイズはとても重要だ。

ドルトムントではボールに最も近い選手がすぐさまゲーゲンプレッシングを仕掛け、

ボールを奪うことを試みる。

そうすることで、相手のカウンターを防ぎ、自分たちがボールを持っている時間を増やし、

相手にとって難しくさせることができる」


ドルトムントの選手たちはボールを失った瞬間に、

まるで盗まれた財布を泥棒から取り返すかのごとく猛烈に相手を追いかけ回すため、

プレッシャーをかけられた相手は顔を上げることすら困難になる。

つまり、技術的にも判断的にもミスをしやすい状況を作り出すというわけだ。

相手の最終ラインでボールを奪い返せば、ゴールまでの距離が近いうえに、

守るのはGKしかいない。ピンチから一転して最高のチャンスへと早変わりするのだ。

 
「我々にこのようなプレッシングができるのは、自分たちで優先順位の順序を決められるからだ。

もちろん、試合中、ずっと前からプレスをかけるわけではないが、

試合開始から点差が近いうちは、極力プレスをかけるようにしている」


 ヒュバラ氏のレポートにもあるように、

ドルトムントのゲーゲンプレッシングの肝は"ボールに近い選手に守備の決定権が与えられていること"にある。

つまり、ドルトムントにDFリーダーは存在しない。

ある意味"全員がDFリーダー"といっても過言ではないだろう。

 
「センターフォワードがボールにプレスをかけている間、

他の選手たちはユニットとして空いているスペースを埋めておかなければならない。


もしもプレスがうまくかからなかったとしても、後ろには十分な選手がカバーにいる。

このとき、センターフォワードは後ろの選手の指示によって次の動きに移ることができる」


 ドルトムントのゲーゲンプレッシングはボールに群がるように寄せていく印象が強い。

しかし、ボールに突っ込んでいくだけではプレスをかわされた瞬間に一気に突破されてしまう。

これは保険なしで車に乗って大事故を起こすようなもの。


プレスのミスがあったときに、どのように動くべきか。

そうした対処法を育成年代からしっかりと教えていることが、

ドルトムントの世界最高のプレッシングにつながっている。


■攻撃的だけど守備を疎かにしない

 ドルトムントほど、センターフォワードが守備で汗をかくチームはないだろう。
 
 例えば、ドルトムントのトップチームのFWレバンドフスキ。彼は世界屈指の得点力を持つ選手だ。

大柄な体ながら柔軟なテクニックを併せ持ち、左右両足、頭からゴールを叩き出す。


普通のチームであれば"王様"として守備を免除されてもおかしくない存在だが、

相手ボールになった瞬間、レバンドフスキは誰よりも"献身的なDF"へと変身する。


 ドルトムントのセンターフォワードにとってディフェンスは重要な役割だ。

ドルトムントは攻撃的なサッカーを標榜するチームだが、決して守備を疎かにしているわけではない。

 
 育成組織から浸透しているドルトムントのディフェンスのメカニズムをヒュバラ氏が明かす。
 
攻めるためには、まずボールを自分たちのモノにしなくてはならない。

したがって、我々は相手陣内にボールがある時点で、すでにプレスをかけ始める。

このとき、プレスをかける合図を出すのは、一般的なボランチやセンターバックではなく、

センターフォワードだ。


プレスをかけるとき、センターバックは4、50メートルぐらい離れていることもある。

FWがボールを追っているとき、ボールを奪えるかどうかの判断が最も正確にできるのは、FW自身だ」


 センターフォワードがプレスのシグナルを出す――。


今はボールを奪いに行くべきか、それとも一旦下がってからディフェンスしたほうがいいのか。

普通のチームでそれを決めるのはボランチやセンターバックといった守備的な選手の役割だ。


「後ろの声は神の声」という言葉もあるように、

全体を見られるポジションの選手が周りを動かすのは一般的な方法だ。


だが、ドルトムントではその決定権をFWが持っている。
 
 ドルトムントの場合は前線からのプレスが生命線だ。

ゼロコンマ数秒の遅れで、ボールを奪えるか奪えないかは変わってくる。

そんな状況で優先されるべきは全体のバランスよりも、プレスに行く選手の感覚だ。


 仕事に例えるとわかりやすい。


何か問題が発生したとき、いちいち上司にうかがいを立てないと決められない組織と、

いちばん事情をわかっている現場の人間に決定権が与えられ、

その場でのジャッジが許されている組織とでは仕事のスピーディーさが比べ物にならない。

ドルトムントでは"現場の人間"の考えを尊重する風通しの良さが重視されている。

以上 ご参考までに…  


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