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zoom RSS 考える力をどう育てる  池上 正氏

<<   作成日時 : 2011/09/28 14:50   >>

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このブログをお読みの方から

池上さんってどんな方ですか?とたびたび聞かれるので…

私と初めてお会いしたのは、成田空港のロビーでした。

トルコ&ドイツへサッカー研修旅行へ行かせていただいた時に…

祖母井さん(現京都サンガGM)・小沼先生(元帝京高校監督)・内田さん(JEF市原千葉育成コーチ)と

池上さん(当時JEF市原千葉育成コーチ)

あるJリーグ関係者の方からは、彼は、競技志向ではないからね〜というご意見も…

私には、この方は何かが違うと感じていました。同じサッカーの指導者なのですが…

当時、JEFの育成指導者で、オシム氏のTRを一番観察された方とお聞きしてます。

サッカー研修旅行を重ねるうちに、いろんな育成についていろんなお話をさせていただいたり…

実際にピッチで、子どもを対象としたようなキック練習の方法を自分に教えてくださったり…

 いろんな経験(体験)から子どもたちが学ぶことなど…

いつも高価なデジタルカメラを片手に… 感性豊かに… 撮影されていました。

 お会いしてから、数年たちましたが… 時々、お電話いただいて… 

熊本でJFAのA級ライセンスを取得される時に…

 子どもの気持ちを大切にされる指導者だと、本当に思います。

勝たないと選手が集まらないということで… 子どもたちが大人の犠牲にならないように…


今では、主流となりつつある『スペイン流&オランダ流etc』の問いかけの言葉で…

決して、煽らず、追い込まないように、問い詰めないように…
 
 子どもに考える力をつけるように… Enjoyなべ

考える力をどう育てる

  「2010年10月24(日)の愛媛新聞教育を考える」のコラムより

現代の子どもにとってサッカーは野球と並ぶメジャースポーツ。

休日の公園や学校の校庭で、子どもたちがコーチの指導を受けている姿は、日常の光景だ。そのサッカーを通じて考える力をど育てるか。

 30年以上にわたって子どものサッカー指導を続けてきたNPO法人I・K・O市原アカデミー代表の池上正さんに聞いた。(共同通信編集委員・山田 博)

ある幼稚園でのこと。

2列に並んでいた子どもたちが「ピーッ」という先生の笛でさっと4列に並んだ。

先生は、「うちの子は、すごいでしょう」と得意げだ。

そこで、私が笛を吹き「3列に並んでください」と声をかけた。

そしたら、子どもは、その場に固まってしまい動けない。

訓練している4列は、できるが、やっていない3列と言われると途端にできないのだ。

気がつくとどの子も先生の顔をじっと見て指示を待っている。

サッカーでも似たようなことがある。
「右へパスだ」
「そこでシュート」
 
試合中、大声で指示するコーチの姿は、おなじみだろう。

失敗したり、思うようにできなかったとき、すぐにベンチのコーチの顔色を伺うことのなんと多いことか。

サッカーに限らず、実践では練習したような場面は、ほとんどない。

言われたとおりのことしかできない子が対応できないのは、当たり前だ。

状況の変化に対応するには、子ども自身が自分の頭で考え、判断しなければならない。

なのに何から何まで世話を焼いて、子どもに考える余裕を与えないようでは、伸びようとする芽をわざわざ摘んでいるようなものだ。

小学校低学年のころには喜んでグランドに飛び出した子どもが、学年があがるとだんだんぐずぐずするようになる。

やらされているサッカーでは、楽しいはずもないからだ。

せっかくの才能のある子がやめていく。

指導の厳しいことで知られるコーチ指導者のところでそんなケースが多い。


試合後に、「あれが悪い。これが悪い。」と口で言っても

子どもの耳には、届かない。

それよりも次の練習でまずかった場面を再現し、子どもが自分で考える状況を作る方が理にかなっている。
 
それがサッカー先進国のヨーロッパ流だ。 


日本では、基本が大切だとしきりに言われる。

だが、手で投げたボールを胸で受ける型どおりの練習を何度やっても、実際の試合の速く、強いボールには、対応できない。

実践では、仲間の位置を見て、どこにパスするか、どんな強さならつながるか、瞬時に判断する力が求められる。
 
それには自分で判断する経験を重ねるしかない。

大事なのは、子どもが本当に楽しんでやっているかどうかなのだ。

楽しければ子どもは、真剣になるし、自分で工夫する。

それがうまくいけば、益々楽しくなる。

仲間と考えた事が成功すれば、最高だ。

失敗したら別のやり方でやればいいと言う感覚も身につく。

おもしろいと思えば、当然勝ち負けにもこだわる。

負ければ何がまずかったのか、あれこれ言わなくても、自分たちで考える。
 
子どもが自分で考えられるような環境を整えるのが大人の仕事だ。
 
日本では、練習でも試合でも、コーチの指示通りできなかったりすると、責められたり
負けようものなら、罰としてのランニングが待っている事もある。

これでは、心が弾まなくなるのも当然だ。

試合で負けて、落ち込む子どもを励ますどころか、何をやっているのかと責め立てる親までいる。

サッカーは、チームスポーツだ。

私の所では、学年の枠をはずし、幼稚園から中学まで一緒に練習する。

相手の力を判断して、とりやすいパスを出す。小さな子どものことを考えられる子ほどうまくなる。
 
多くの人と触れ合い、自ら動くことを通して、人間として成長できるのがサッカーというスポーツだ。

 それを多くの大人に分かってほしい。


一口メモ(記者からの)
サッカーでは、瞬時の判断が求められる。ボールを出すタイミング、自分のポジション・・・。
どれも教えられてできるものではない。

 
「グランドは、教えてもらう場所ではなく、自分で学ぶ所だ。」と池上さんが言うのも
 
「子どもが自ら動くことでつかんでいく」ことが基本になるからだろう。

そのエネルギーは、面白さだ。面白いから真剣になる、工夫もする。

こんな言葉に、子どもにとっての学びの道筋は、勉強もスポーツも同じなのだと感じた。

池上さんは、小学校低学年の子の場合、大人のサッカーのような、一人一人のポジション(役割)は、決めずに少人数の4人ずつで試合をさせる。

「小さいうちは、ボールを蹴ってこそ楽しい。

決めると全くボールに触れない子も出てくることになる。

ボールに子どもが群がるだんごサッカーでいいのです。」

池上さんのような指導者が増えれば、日本サッカーが飛躍する日もそう遠くないに違いない。

------
紹介されている池上さんには「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」という著書があります。

ご興味のある方はどうぞ。



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